1.真言宗醍醐派における田居龍空前山主の岩間寺の欠員役員申請についての取扱い
なぜ田居龍空住職は、宗派離脱を考えざるを得なかったのか。
〜檀信徒を守る為の苦渋の決断〜
田居龍空住職は、常々醍醐派の歴史や教義、法流に誇りを持っていました。そうであるからこそ、宗門発展の為の協力も惜しみませんでした。
しかし、平成に入った頃から、宗務本庁に於いて岩間寺からの申請書類等の不当な扱いが続き、役員の任命がなされないという異常な事態がおきていたのです。
また、他の寺院には出されている宗務本庁からの書簡も届かず、妙淨副住職の宗費の支払い等も拒否され、関係者が脅迫されるなど順当に僧籍が得られぬよう(度牒証明書の遅延・学院入学拒否等)妨害が続きました。
そして、龍空住職が猛反対していた岩間寺近隣の墓地開発計画について田居龍空住職に背き開発推進に加わった実弟田居龍海(現在仲田順和管長より岩間寺総代に選任)と地元の利権者、業者が仲田順和管長に相談していました。仲田順和管長は知恵を授け、墓地開発の意見対立を田居龍空住職と地元住民が揉めており、地元(檀信徒ではなく)が困っている≠アとを理由にし、住職罷免の署名を集めさせました。その後関係者の話しから、田居龍空住職が退けば田居龍海を住職に任命し、墓地開発は本山が支援するという約束をしていることなどが明らかになりました。実弟田居龍海は、岩間寺に勤務していた時にも、龍空住職の兄弟とは思えないほど檀信徒や職員とのトラブルが絶えませんでしたが、このころからは「仲田順和総長(当時)が助けて下さる」と傲慢になってきていました。
田居龍空住職は、以上のような事態を鑑みやむを得ず、檀信徒と岩間寺を守る為、宗派離脱を考えたのです。
2.醍醐派における末寺住職死亡に伴う特任住職派遣制度について
醍醐派宗制一四六条によると
住職ノ死亡、辞任又ハ退任後九十日ヲ経過スルモ仍後任住職任命ノ申請手続ヲ了ラザルトキハ管長ニ於テ住職ヲ特命スルコトアルベシ
という条文はありますが、仲田順和管長は田居龍空住職死亡後六十日で岩間寺の住職(代表役員)に就任しています。(宗制違反)
その理由は住職が死亡し、岩間寺には役員が誰もおらず混乱している為≠ニいうものでした。(役員変更に伴う一連の任命行為は本来、『神変』に掲載されるべきであるのに一切公示されませんでした。又、龍空住職の死亡すら掲載されず、宗派内にも知らされていません。)
そこで私たち檀信徒は、お寺は誰のものか、本山や管長のものか、今まで岩間寺を支えてきた檀信徒の意向は無視されるのか…との考えのもと、全国の檀信徒・信者にこの不条理を訴えかけ、僅かの期間に一万人を超える賛同の署名を頂きました。
平成21年2月24日、世話人が醍醐寺に出向き、一連の任命に対する抗議の署名を麻生管長(当時)宛に提出しました。
管長以下役員は不在≠ニのことで、対応した長瀬福男広報室長他一名は受理したあと必ず管長に伝え、対応します≠ニ約束しましたが、未だに何の返答もありません。(宗会派員や宗務所長には仲田順和管長が岩間寺の住職に就任したことは知らされましたが、全国の檀信徒から就任に対し一万名もの抗議と反対署名が集まったことは報告されていませんでした。)
そして、私たち檀信徒は、京都地方裁判所に一連の仲田順和管長の違法行為の是非を問う裁判を提起しました。
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