岩間寺の本堂脇に長年安置されていた真言八祖大師像(八体)が、醍醐派宗務総長・壁瀬宥雅の長男である壁瀬慈峰によって、突然境内にある別棟の集会所に移されました。 岩間寺の真言八祖像は、文化財指定こそ受けていませんが大変古いもので、田居龍空前山主によって修復されたものです。 なぜ、この時期に移動させなければならなかったのか、常識的思考の中では合理的理由は思い浮かびません。移動の為の法要もなされた形跡はなく、一輪車で無造作に持ち出されたようです。僧侶としての資質を疑います。 移動先の集会所は、直射日光も射し、退色が案じられます。また、醍醐寺が岩間寺を支配して以来、他の施設同様に一切手入れはされておらず、雨漏り、歪みがひどくなる一方です。 その上、新たに安置されている台座等は壁瀬慈峯氏により作られたものだそうですが、実に粗末なもので、さらには他の仏様同様に、偽物の供物が公然とまつられるようになりました。 昨今、全国的に仏像をはじめとした仏教美術品の盗難が問題となっており、万が一盗難されてしまえば岩間寺に戻る保証はありません。 壁瀬慈峯の行為は、盗難を助長しているのではないかとも思われます。 私たちは、関係各所にこの事案を届け出、取り返しの付かない事態を未然に予防しようとしていますが、岩間寺にご参拝に行かれた皆さんも少し気にかけていただけないでしょうか。 皆さんの眼が、岩間寺の護持になります。 そして、醍醐寺関係者には八祖大師像を元の鎮座されていた場所に戻すことを強く求めて参ります。 どうぞ御協力をお願いします。 | |
「現状の真言八祖大師像」![]() 粗末な祭壇すだれはホームセンターで調達されたものらしい。 |
「お供え物は偽物」![]() 偽物の供物が公然とまつられている。 |